ー Cat + Anthrophony​​​​​​​
Anthrophony:人が生み出す音
Asks questions
身の回りの騒音に慣れてしまう
増え続けている都市の騒音は、生物のコミュニケーションを掻き消し、都市で暮らす生物種を減らしている。家の中でも数々の電化製品が、モーターの音を唸らせ、通知音を鳴り響かせる。しかし私たちは、自分に必要な音だけに反応したり、雑音に慣れたりすることで、日常で騒音を意識することは少ない。
Looking for catalysts
置かれている状況に適応した音が立つ
環境に合わせて進化・順応してきた猫は、音に対して人とは異なる姿勢をする。気づいたらそばにいたというほど静かに歩き、しばしば耳だけをこちらへ向け、周囲によく耳を傾けている。また、すりすりと相手に体を擦り付けたり、音だけでない方法で情報を伝える。
Practical exercises
音を真似ることで猫の知覚に近づく
本来は子猫しか鳴かないと言われているが、成猫でも人に鳴く。鳴いて音を出すことが、人に伝わる方法として最適であったのだろう。同様に、人の感覚から離れ、猫の感覚世界へ歩み寄ることもできるはずである。そこで猫が立てる音を観察し、人から出してみる。
Change us
日常で聴こえてくる音がうつり変わる
音を出すことによって、猫の行為が持つエネルギーを体験する。また、猫が立てるような静かな音を出すことは難しい。その反面、自分が何気なく立てていた音の大きさに気づく。そして、掻き消されていた些細な音や、慣れていた家電や交通の音が浮き彫りになっていく。

1:drinking water(audio)

2:scratching(audio)

 3:walking(muted)

 4:drinking water(muted)

concept movie
ー メディア報道 ー

美術手帖

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