置く、ログ、送る。
塗り薬を置くだけで、その薬の種類、
使った時間、塗った量をセンシングしてweb上に送信するデバイス
問題
皮膚疾患に悩む親子に着目する
私の母はアトピー性皮膚疾患を持つ幼い妹のために、病院に通い、夜中の搔きむしりを止めさせ、頻繁に薬を塗ってあげていた。社会的にも、皮膚疾患を患う子どもの治療に、悩んでいる親は多い。患者さん親子からのヒアリングを通して、「親子の関係性」と「毎日の記録」に関して問題が浮かび上がった。
  

リサーチ
​​​​​​​日々子どもにかかる治療のプレッシャー
親は子どもの皮膚疾患が治ってほしい想いから、薬を欠かさず塗ってあげたり、あるいは薬を塗ったかどうか確認したりする。子どもが薬を塗ることを面倒にしていれば、少々強めに催促することもある。このような態度が、子どもの重荷や義務感につながり、治療に対して消極的になってしまうこともある。

毎回の外用日誌への記録の負担が大きい
慢性的な皮膚疾患の対策として、使った薬、痒みの状態などを外用日誌へ記入することが推奨されている。記録はお医者さんに提出することで、症状の経過観察や、処方する薬の判断に利用される。現在、日誌の記入を簡単にするためにアプリ化したサービスはあるが、薬を塗った後に毎度記録する必要がある。
提案
使った塗り薬の情報をセンシングする
薬の容器を製品に置くだけで、薬の種類と塗った時間・量を記録する。記録はWeb上にWiFiで送られるため、いつでもお医者さんが確認することができる。
また、薬を置いた時に親子で作ったオブジェクト(花の部分)が揺れることで、
子どもが塗る行為を楽しめるように工夫している。
 
ビジョン
患者の生活に寄り添う治療
塗った後に記録する手間を省き、子ども自身が塗るように促進することで、
皮膚疾患を治療する親御さんの負担を減らす。また、自動記録による情報を
お医者さんに提供し、自宅での長期治療のよりよいサポートを目指す。
 
塗り薬の種類・塗った量・塗った時間 を計測すれば...

ex. 過去の外用履歴・服薬の継続期間の把握
今まで処方された薬の種類や、しっかりと継続して塗っているかが分かる

ex. 塗り方のチェック・指導
正しい分量で塗れているのかの確認が行える

ex. 薬が切れるタイミングの把握 
前回処方した薬がいつ使い切られるのか予想し、次回の診療の提案に繋げる
製品動画
製品設計
制作過程
皮膚疾患に関する問題点と解決法の案出し
皮膚疾患に関する問題点と解決法の案出し
患者さんのインタビュー
患者さんのインタビュー
治療の拘束度によるポジショニング
治療の拘束度によるポジショニング
リーンキャンバスの作成
リーンキャンバスの作成
表現方法の参考資料
表現方法の参考資料
薬の種類を識別をする初期プロトタイプ
薬の種類を識別をする初期プロトタイプ
外形の案出し
外形の案出し
バイオメタルの基礎実験
バイオメタルの基礎実験
小型化を検討するモックアップ
小型化を検討するモックアップ
ー 受賞 ー

GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2023 優秀賞
ハードウェアコンテストGUGEN 2021 大賞ノミネート/GOODデザイン賞/株式会社CAMPFIRE賞


ー メディア報道 ー

テレビ東京 WBS


ー 展示 ー

Booster studio by CAMPFIRE 2022.4
collaborator

Hyodo Haruka
Fujita Tomohiro

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